救命事例

株式会社クリエイティブヘッズ様フットサル場『フットサルステージ』での救命事例

株式会社クリエイティブヘッズ
フットサルステージ営業部 ステージファイブスクール営業部 マネージャー 照井 亮介 様
エフチャンネル営業部 スーパーバイザー 馬場 高嗣 様

フットサル中に起きた悪夢

2015年5月4日 ゴールデンウィークまっただ中のこの日、東京都多摩市にあるフットサル場『フットサルステージ』では全国的なフットサルの大会が開催されました。

5月上旬としては少し暑かったこの日、フットサル中にボールを胸に受けた男性が突然コート内で倒れました。
そのときフロント業務をしていた照井さんは、コートでのただならぬ雰囲気に気付きました。
「AEDはありますか?!」という叫び声が聞こえ、とっさに設置してあったAEDを、審判員に持って行くよう伝えました。
フットサル場を見ると、すでに人だかりができていて、フロントからは何が起きているのかわかりませんでしたが、ただごとではないと感じた照井さんは他のスタッフに119番通報の指示を出した後、自らもハサミとタオルを持って現場に駆けつけました。

東京都多摩市にあるフットサル場『フットサルステージ』東京都多摩市にあるフットサル場『フットサルステージ』

とにかくAEDを

人だかりの中をかき分け、ようやく倒れている男性の横にたどり着きました。
そこではすでに近くにいたチームメイトが、倒れた男性に心肺蘇生を開始していました。
照井さんは持ってきたハサミで衣服を切ろうとしましたが、ユニフォームは大きめのサイズだったので、切らずともたくし上げて胸部を露出させることができました。そして汗で濡れている胸部をタオルで拭き取りました。その間、チームのマネージャーがAEDの準備を進めました。

間もなくAEDのパッドが倒れている男性に貼られ、すぐに心電図の解析が始まりました。
「電気ショックが必要です」のアナウンス後、1回目の電気ショックを行いました。
チームメイトらによる必死の心肺蘇生が続き、2回目の電気ショックのあと、男性は無事に蘇生しました。
その後、その場で意識も回復し、数分後に到着した救急隊員によって搬送されていきました。

男性は後遺症もまったくなく、驚くことに翌日には退院し、その足でフットサル場にお礼にいらしました。現在ではAEDの普及に向けた活動を精力的に行っているそうです。

『フットサルステージ』では、オープン当初からAEDを設置していて、オーナーを中心に消防での講習会を受講していました。当日救助にあたった照井さんも、以前に消防の講習会を受講していたそうです。

いざという時の為に

今回の救命事例があった後は、より救命への意識が高まり、アルバイトも含め、フロントに立つ人は必ず全員講習を受けることを義務づけています。また、馬場さんはAEDの重要性を再認識し、その後さらなる安全な環境を目指して施設にAEDを追加で購入されたそうです。
馬場さんはこう言いました。「心停止はスポーツ中にだけおきるとは限らない。将来的には一家に一台AEDがあるような世の中になるといい」
スポーツ現場での心肺停止。周りの方の迅速な救助が、未来ある青年の命を助けることにつながりました。

左から馬場さん、照井さん左から馬場さん、照井さん

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